Chenille Weave / シェニール織シェニール織、
毛足のある絵画。
シェニール (chenille) はフランス語で「毛虫」を意味する。芯糸に短く切った糸を絡めてパイル状にする独特の織技法で、19世紀のフランスから生まれ、ドイツの工房で発展した。TAITLE ではその技法を、和歌山・高野口の再織の工房で受け継いでいる。
一般的な織物より遥かに密度が高く、布表面には微細な凹凸が生まれる。これが、油彩の厚塗りに似た「物質的な重み」を再現できる唯一の素材だった。
How a painting
becomes cloth.
原画の筆触の重みを、シェニール織の厚みへ翻訳する。一枚のハンカチを「持ち運べる絵画」に仕立てる、TAITLE の制作プロセス。

Chenille Weave / シェニール織シェニール織、
毛足のある絵画。
シェニール (chenille) はフランス語で「毛虫」を意味する。芯糸に短く切った糸を絡めてパイル状にする独特の織技法で、19世紀のフランスから生まれ、ドイツの工房で発展した。TAITLE ではその技法を、和歌山・高野口の再織の工房で受け継いでいる。
一般的な織物より遥かに密度が高く、布表面には微細な凹凸が生まれる。これが、油彩の厚塗りに似た「物質的な重み」を再現できる唯一の素材だった。

筆触を、
保存する。
水戸部七絵の絵画は、一斗缶から手で掴んだ油絵具を、ほとんど彫刻のように積層する手法で描かれる。表面の凹凸には、画家の身体の動きと時間が物質として刻まれている。
これを印刷したフラットなプリントではなく、毛足のある織物に翻訳することで、原画が持つ「触れる感覚」を布に転写する。光の当たり方で表情を変える絵画的な布──それが TAITLE の根幹にある考え方。

高解像度スキャンと撮影で、原画の色と筆触を記録。物理的な層の厚みも測定し、織物への翻訳マップを作成する。

原画の色相と質感を再現できる毛糸の組み合わせを設計。ヨーロッパ製のジャガード糸と、日本の特殊撚糸を組み合わせる。

和歌山・高野口の工房のシェニール織機にプログラム。緯糸の打ち込み密度とパイルの高低を細かく調整し、油彩の「重さ」を再現する。

国内の工房で一枚ずつ縁を縫製し、一点ずつ作品として完成する。
絵画の表面は、画家の身体が触れた記録です。その記録を布に移し、また誰かの手のひらに触れさせる。それが TAITLE のしごとです。
— TAITLE Studio